2010年07月23日

山あげ祭 2010★

山あげ祭
【2010年山あげ祭】  撮影'10/07/23 9:30〜

今年も沿線最大の夏まつり2010 山あげ祭 が始まりました。
第1回目の上演から晴れたのは本当に久しぶりのこと。

観劇にやって来た保育園児たちは、
いつも正面の特等席に陣取るのですが、この日ばかりは店の軒下へ避難するほど、
強力な夏の陽射しと猛暑は、見る人もやる人も必死の覚悟が必要です。

こちらは、今朝から始まった祭りの様子です。
まずは金井町若衆らによる山の組み上げシーンから...

山あげの準備は、進行役である木頭の合図で始まり、
総勢100人もの若衆らを使って上演時間までに手際よく進められます。

【木頭と若衆】
山あげ祭
山あげ祭
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舞台後方に並べられた張子の山(烏山和紙製)は、
手前から前山・中山・大山の三つの山から構成され遠近感を演出します。

山に描かれた山河の絵は、今までとはちょっと異なり
なかなかモダンでハイセンスなタッチに仕上がっています。

【山あげ】
山あげ祭
↑マウスインするともう一枚

そして山が組上がる頃、歌舞伎の役者たちが到着します。
演じ手は地元保存会の女の子たち、この日のために練習してきた成果を披露します。

主なキャストは、ヒーロー役の大宅太郎光圀と二人のカワイイ家来たち。
そして将門の娘、滝夜叉姫(たきやしゃひめ)。彼女は、大ガマの妖術を使う悪役なのですよ。
出演者は皆、リラックスした雰囲気でした。

【キャスト】
山あげ祭 大宅太郎光圀・役
山あげ祭 滝夜叉・役
山あげ祭 家来たち

歌舞伎のオープニングは、滝夜叉姫の登場から、
白煙の中を大ガマに乗った姫が、さっそうと登場します。

【オープニング・シーン】
山あげ祭
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続いて正義の見方、ヒーロー光圀が登場します。
凛々しい容姿は、実にカッコイイ、こちらも女の子なのですよ。

【正義の味方・大宅太郎光圀】
山あげ祭

歌舞伎言葉は、私の能力では、ほとんど理解不能です。
観劇する場合は、あらかじめ “あらすじ”を読んでおくと理解しやすいですね。

<あらすじ> 
平将門の残党討伐に出征した源頼信の家臣・大宅太郎光圀は、ある日、古御所の中で滝夜叉姫と出逢う。
将門の娘である滝夜叉は、色仕掛けで光圀を味方につけようとする。
しかし、光圀がわざと話した壮絶な将門最期の話に滝夜叉が悔しがったため正体がバレてしまう。
★常磐津「忍夜恋曲者」(しのびよるこいはくせもの)より

【ツーショット】
山あげ祭
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妖艶な色気でもって光圀を誘惑するという怪奇ストーリー、
滝夜叉姫は3種類の衣装をまとって、それぞれの役どころを熱演します。

(追伸)
そのときの苦労話を滝夜叉姫からコメントいただきました。
姫様、ほんとうにありがとう


【妖艶な滝夜叉姫】
山あげ祭
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家来の役柄は、年々幼少化の傾向にあり、
こんなに小っちゃい女の子二人が務めています。

両手をピンと広げて姫との刀まわり、
この姿を見ているだけでも微笑ましくなります。

【滝夜叉とカワイイ家来たち】
山あげ祭
山あげ祭

そして歌舞伎は、いよいよクライマックスへ。
滝夜叉姫は、ガマの妖術を使って雲に乗り逃げようと。
これを追いかける光圀との大バトルです。

【戦いの舞】  (都合によりトリミングしています)
山あげ祭
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とうとう力尽きて滝夜叉姫の最期....
ここは何度みても感動します。大好きなシーンのひとつです。

【滝夜叉無念】
山あげ祭
山あげ祭

以上のような山あげ祭の伝統的なスタイルを、
ここに住む人たちが450年もの昔から守って代々伝承していること、
この伝統の祭りは烏山の人たちの誇りなのだと思います。

山あげ祭 姫、ご苦労さま

<見どころ>
山あげ祭は、450年もの伝統を誇る日本一の野外歌舞伎です。
国の重要無形民族文化財に指定されており祭りの見どころは、
輪番制による若衆らによる一糸乱れぬ山の組み上げ、今年は金井町が当番になっています。
そして保存会による妖艶な歌舞伎の舞い、さらに祭りの雰囲気を盛り上げる三味線の常磐津です。
山あげは、町内のあちこちに移動して行われ3日間で延べ16回もの舞台上演が繰り広げられます。
烏山の伝統的な夏祭りは、観衆の心を魅了することでしょう。


撮影'10/07/25
山あげ祭

<山あげ祭>
期間:7月23日(金)〜25日(日)
場所:那須烏山市、烏山駅下車・徒歩5分

奉納余興のスケジュール:下をクリック!
ひるがお


【過去の山あげ祭の様子】
山あげ祭は那須烏山市の中心地6町の輪番制となっています。
当番町の山あげ祭の様子を6年間記録し続けましたので合わせてご覧ください。
山あげ祭 2007 鍛冶町 目
山あげ祭 2008 日野町 目
山あげ祭 2009 元田町 目
山あげ祭 2010 金井町 目
山あげ祭 2011 仲町 目
山あげ祭 2012 泉町 目


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 この場所

posted by 旅からす at 12:36| Comment(12) | 山あげ祭 2010 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お早うございます。
昨日、行ってきました。
見事な山でした。
暑かったので早々に引き揚げましたが演じていた方はさぞ大変だったでしょうね。
烏山の誇りです。
Posted by ななごう at 2010年07月25日 08:26
おはようございます。
初めての山あげ祭りでした。
見たいと思いながら、烏山までの距離と時間を考えると機会がありませんでした。
常盤津の響き、女性の演舞も、すばらしい伝統を垣間見た思いです。
Posted by Mikitake at 2010年07月25日 09:33
山あげ。
20年前に行った時は、良さがわかりませんでした。
しかし年齢を重ねると変わりますなあ。
それにしても暑かったね〜^^
Posted by 美酒乱満 at 2010年07月25日 10:36
こんにちは!
私も帰省して山あげ祭に行った者です。
本当に迫力がありますよね。
こんなに詳しくまとめてあってすごくありがたいです!
更新楽しみにしています。
Posted by まったりいな at 2010年07月26日 00:22
■ななごうさん
お祭りの熱気と同じくらい暑かったですね。
炎天下、コンクリートの照り返しが強くてつらい取材でした。
見る方も必死です。
Posted by mt_crow at 2010年07月26日 01:38
■Mikitakeさん
コメントありがとうございます。
わざわざ遠方から田舎里山のある那須烏山へようこそです。
女性が演じる野外歌舞伎は珍しいと思います。
Posted by mt_crow at 2010年07月26日 01:42
■美酒乱満さん
私は毎年見ていますが、いまだに古典芸能は意味不明です。
年を取ると昔の懐かしいものに心が響きます。
午前中から、もう暑くて死ぬかと思った
Posted by mt_crow at 2010年07月26日 01:46
■まったりいなさん
コメントありがとうございます。
この3日間で千枚くらい撮影しました。
これからベストショット集へまとめ上げます。
Posted by mt_crow at 2010年07月26日 01:50
私はこの日の瀧夜叉姫を演じさせてもらったものです。
本当に暑い中みにきていただいてありがとうございました。
裸足で演じたのですが舞台があつくて足の裏はやけどしました。
楽屋に帰ってからは氷水に足をいれてさまして次の舞台にのぞみました。
今年は特に暑かったです。
来年もぜひみにきてください。
Posted by 瀧夜叉 at 2010年07月27日 01:04
姫を演じた方からのコメが入るなんて嬉しいですね。
足にやけどまでされて最後まで演じ切った姫や家来、祭りに参加された皆さんに感謝したいですね。
来年はじっくり観たいと思います。
姫、来年もぜひ出て下さい。
Posted by ななごう at 2010年07月28日 00:17
★瀧夜叉さん
このコメントは素直に嬉し〜〜〜いです。
自信に満ちた姫様たちのすばらしい演技に感動しましたよ。
その最高の瞬間を写真に残して“山あげ祭”の魅力を伝えさせてください。
最後の一枚は、覚えていますか。
演技が終わって嫌な顔もせずポーズに応じてくれてありがとう!
とっても素敵な美人顔ですね。
Posted by mt_crow at 2010年07月28日 02:12
■ななごうさん
思いもかけず姫様からのコメントをいただけました。
舞台の熱さなど全く知る由もなし、足の裏まで熱演していたなんて!
ホットなエピソードですね。
来年は、もっと色っぽい滝夜叉姫をぜひ見にいきましょう。
Posted by mt_crow at 2010年07月28日 02:28


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