【2009年山あげ祭】 烏山駅 撮影'09/07/25
沿線の夏祭り 山あげ祭 が24日から始まりました。
この「山あげ祭」は、約450年もの伝統と歴史を誇る日本一の野外劇といわれています。
真夏の炎天下、町内のあちらこちら場所を変えながら
3日間で延べ18回もの「山あげ」公演が繰り返されるのです。
いくつかの出し物、
奉納余興の中から人気の高い芸題「将門」に的をしぼり取材することにしました。
まずはヒーロー役の「大宅太郎光圀」、実にカッコイイ男前です。
〜将門〜 あらすじ
平将門の残党討伐に出征した源頼信の家臣・大宅太郎光圀は、ある日、古御所の中で滝夜叉姫と出逢う。
将門の娘である滝夜叉は、色仕掛けで光圀を味方につけようとする。
しかし、光圀がわざと話した壮絶な将門最期の話に滝夜叉が悔しがったため正体がバレてしまう。
★常盤津「忍夜恋曲者」(しのびよるこいはくせもの)より
悪役の「滝夜叉姫」、かんざし・傘・書状、着物などに注目
もとからプロの歌舞伎界は世襲制であり、男子が演じるものと決まっていますが、
ここ那須烏山の山あげ祭は、女の子がすべて演じるのです。
演じるのは「山あげ祭保存会・踊り部会」の地元女子小中・高校生たち、
一年間の練習成果を披露してくれます。
姫の目力を見よ!
雲に乗って逃げる滝夜叉姫の最後、
歌舞伎のクライマックス・シーンは、何度見てもたまらない。
その瞬間を撮らえたベストショット....数百枚の中から一番のお気に入りです。
ほら、上手でしょう
こちら↑は、かわいい舞。
祭りの2日目、第一回目の歌舞伎は、ちっちゃい女の子たちが演じます。
将来の山あげ祭を伝承する大切な担い手になることでしょう。
練習したとおりの機敏な動き、可愛らしい容姿は観衆からも声援がかかるほど、
微笑ましい名演技をありがとう!
もうひとりの主役、木頭(きがしら)
舞台後方には烏山和紙で描かれた張子の山、
その演出には、総勢約100名から成る男衆たちの役目。
その中でも木頭と呼ばれるリーダー格は祭りの進行役を担う。
木頭の勇姿は、実に頼もしい。
拍子木の合図により、役割分担された若衆チームを巧みに動かす。
これは、絶対に見逃せない。
仕掛けの次は花火....点火5秒前
舞台後方に並ぶ大中小の3つの山々は、それぞれ見事にライトアップされ、
闇夜に浮かぶ山の幻想をファンタジックに演出している。
また発光ダイオードの電飾や花火の効果など
夜ならではの思考を凝らし雰囲気を盛り上げてくれます。
演技力抜群
歌舞伎の表現力は美しい。
演技に切れがみられ、去年よりも上達しています。
今年もがんばったね!
山あげ祭の見どころは、
当番の元田町若衆らによる山の組み上げ、保存会による歌舞伎の舞い、常磐津の独特なリズムなどです。
町内のあちこちに移動し執り行なわれる山あげ祭は、今年も観衆の心を魅了することでしょう。
この伝統ある「山あげ祭」へ是非ともお越しください。
【過去の山あげ祭の様子】
山あげ祭は那須烏山市の中心地6町の輪番制となっています。
当番町の山あげ祭の様子を6年間記録し続けましたので合わせてご覧ください。
・山あげ祭 2007 鍛冶町
・山あげ祭 2008 日野町
・山あげ祭 2009 元田町
・山あげ祭 2010 金井町
・山あげ祭 2011 仲町
・山あげ祭 2012 泉町
<からせん縁起駅舎の旅>
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....へ行ってみる
夜に行ったら、花火があったんですね。
見たかったです。
今年のガマガエル、目が光ってましたよね?!
なんだか毎年進化してますね^^;
ちっちゃい女の子可愛いかったですね。
ガマの目は、青色LEDで
夜になると青白い光を放ちすごかったですよ。
来年は夜の山あげを取材してください。