【上演5分前の滝夜叉姫】 烏山駅下車・徒歩10分
今年も沿線最大の夏まつり 2012 山あげ祭 が始まりました。
初日の上演から猛暑に見舞われ、夏祭りには相応しいお天気です。
すぐ隣の茨城県大子町では、この日の最高気温37℃を観測するほどで、
体温と外気温が同じですから、見る人もやる人も必死の覚悟が必要です。
こちら↓は今朝から始まった山あげ祭の様子、
上演時刻前に合わせて絢爛豪華な御拝(ごはい)屋台が到着しました。
撮影'12/07/27
【御拝屋台】
まずは木頭の合図によって山を組み立て
泉町若衆らの一致団結したチームワークを披露する。
ここで山あげとは、歌舞伎の舞台背景のことで、
地元産の烏山和紙で作った張り子に花・山河を描いたもの。
【木頭】
【山あげ】
そして日本一の野外歌舞伎を演じるのは、
山あげ保存会・踊り部会の地元小中・高校生たち、
【上演前の役者たち】
滝夜叉姫(たきやしゃひめ)
光圀と家来たち
さて、いよいよお祭りの本番です。
オープニングは大ガマに乗った滝夜叉姫の登場から、
山あげ祭では、おなじみの怪奇ストーリー「将門」の始まり。
【滝夜叉姫・登場】
<あらすじ> 〜将門〜
平将門の残党討伐に出征した源頼信の家臣・大宅太郎光圀は、ある日、古御所の中で滝夜叉姫と出逢う。
将門の娘である滝夜叉は、色仕掛けで光圀を味方につけようとする。
しかし、光圀がわざと話した壮絶な将門最期の話に滝夜叉が悔しがったため正体がバレてしまう。
★常盤津「忍夜恋曲者」(しのびよるこいはくせもの)より
【妖艶可憐な滝夜叉】
正義の味方、ヒーロー役の光圀を演じるのは男子(いつもは女子です)、
今年は背の高い高校2年生で凛々しい姿が実にカッコイイ。
【正義の味方、光圀】
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そして妖艶可憐な五月姫↓は、父将門の怨念を募らせて
のちに滝夜叉と名乗ってガマ(貴船明神の荒神)から妖術を授かる。
姫の顔だちは、まるで人形のよう。
衣装は、登場・誘惑・妖術の3場面を変化(へんげ)し
こちら↑は「蝶結びの前帯」と「ピンクの衣装」が妙に色っぽいですね。
光圀の家来たちは子役、
かわいらしく演出しています。
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光圀は、ついに刀を抜いて立ち会いとなり....
滝夜叉姫は、忍者の衣装をまとって髪を乱しながら妖術を使う。
↑マウスインするともう一枚
滝夜叉姫は、光圀との激闘の末に成敗されるが、
死の間際、改心して父将門のもとへ昇天するという。
【滝夜叉姫の最後】
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この瀧夜叉伝説は、世に語り継がれ
長い間に装飾されて怪奇物語へと変貌していったそうです。
舞台が終わて直後のツーショット、
とても上手な演技でしたよ。ご苦労様でした。
【ひとやすみ】
<山あげ祭>
期間:平成24年7月27日(金)〜29日(日)
場所:那須烏山市、烏山駅下車・徒歩10分
奉納余興のスケジュール:下をクリック!
【過去の山あげ祭の様子】
山あげ祭は那須烏山市の中心地6町の輪番制となっています。
当番町の山あげ祭の様子を6年間記録し続けましたので合わせてご覧ください。
・山あげ祭 2007 鍛冶町
・山あげ祭 2008 日野町
・山あげ祭 2009 元田町
・山あげ祭 2010 金井町
・山あげ祭 2011 仲町
・山あげ祭 2012 泉町
只今編集作業中です....
写真、コメント文など内容を追加します。
<からせん縁起駅舎の旅>
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